能楽堂
大阪には主なる能楽堂が大阪能楽会館、大槻能楽堂、私が稽古でお借りしている山本能楽堂の3か所。そのほかにも敷舞台を含め数か所の能舞台があります。ひの木の香りのする新しい舞台から木目に色つやがでて重厚な雰囲気のある古い舞台まで。松の絵のある鏡板もそれぞれ特徴的です。京都観世会館の松の絵は堂本印象作、斬新です。また、宝塚の梅若吉之丞先生宅の敷舞台の松は絵に力があり、これまた好きな絵です。
私個人的に申しますと、鏡板の景色はいつも背にしておりますので、あまり演じていて気になりません。気になるのは…正座している板の硬さ。
古い能楽堂の板は人に木がなじんで、あたたかいぬくもりがあり、木も実際に硬く感じません。先人のおかげです。先日の篠山の舞台はとてもよかった。あそこにかの藤田大五郎先生も座り、同じところに私も座らせていただいていたことが感動でした。それに対して新しい舞台はできたての新鮮さがあり、木は硬質です。これが痛い。一時間少しの能ならば大丈夫ですが、一時間半を越えると、また一日に何番か勤めると足がたまりません。さらに自分の不摂生で体重が増えたらひとしお。
木も能楽堂も時がたつとともに変化しているのですね。木の文化の面白いところです。
篠山といえば、舞台の後に食べた山菜のてんぷらの図
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